理事長 大岡桂子


チャイルドラインこおりやまの理事長の大岡桂子と申します。

チャイルドラインは日本全国どこからでも、無料でかけられる18歳までの子ども専用の電話として1998年に始まりました。
チャイルドラインこおりやまは、2011年の東日本大震災により、福島の子どもたちからの電話が急増していることをきっかけに、2012年に福島県郡山市を拠点に活動を開始しました。

チャイルドラインはいわゆる「相談ダイヤル」ではありません。もちろん悩みや相談を受けることもありますが、大人から助言や解決策を一方的に示すことはチャイルドラインが目指すあり方とは異なります。あくまでも、子どもを真ん中に置き、子どもを主体者としてとらえ、子どもの価値観や利益を最優先する対話を行うことを理念としています。子どもが一人の人間として尊重されるコミュニケーションを保障すること、それがチャイルドラインの目的です。

チャイルドラインの活動は市民のボランティアによって支えられています。養成講座の受講と現場での体験を経て、一定の知識と手法を身につけた人が「受け手」として子どもたちの声を受けとめます。また、「受け手」で経験を積んだ人の中から、「受け手」の方々を支える「支え手」を担う人がでてきて、ようやく活動として成り立ちます。

全国では、現在39都道府県68団体がチャイルドラインを開設しています。日本でチャイルドラインが始まった同じ年に超党派の議員連盟も発足し、80名を超える国会議員が所属しています。

スマートフォンの普及やコロナ禍など、子どもたちのコミュニケーションの環境は目まぐるしく変化し、子どもの貧困や孤立も大きな社会課題となっています。ひとりひとりの子どもの尊厳のために社会の大人たちが子どもと向き合い、その声を受けとめ、社会をより良くしていく仕組みとして、チャイルドラインの活動を深めていけるよう、私たちも取り組んでいきます。