1月22日(水)NHK「はまなかあいづtoday」にてインタビューをしていただきました

1月22日(水)のNHK「はまなかあいづtoday」の「この人に聞きたい」コーナーにて、事務局長の小笠原がお話をさせていただきました。

NHK「はまなかあいづtoday」ホームページから動画もご覧いただけます。
※時間が経つと動画データが消去されるようなので、ご注意ください。

インタビュー内容は下記の通りです。

インタビュアー:伊藤博英アナウンサー

伊藤:
今日は子どもの悩みがテーマです。家族や先生、友だちにも言えない悩みをきくチャイルドライン。子どもたちからの相談、この一年震災直後より増えているそうですね。

小笠原:
4月から3月までの通年で、データを取っているんですけれども、2011年の4月から2012年の3月までにかかってきた本数は約5000本だったんですが、その翌年2012年の4月から2013年の3月までの1年間に約13000本の電話が子どもたちからかかってきています。

(注)数字は福島県の子どもたちからの着信数です。

伊藤:
倍以上に増えていると? それは今も続いているんですね?

小笠原:
今年度に関してはまだデータを取っている最中なのでまだ明らかではないのですが、震災のあった年とその翌年ではこういった増加がみられたという…。

伊藤:
震災直後ではなくて、時間が経ってから増えてきている。これはどういうことだとお考えですか?

小笠原:
私どもの見立てなのですが、震災直後ですとゆっくり自分のことを考える余裕もなかったのではないかなと。とにかく目の前のこと、大人もそうだったと思うのですが、一生懸命やっていかなければならなかった。でもある程度生活環境も決まってきて、その中で次の悩み―この先どうやって、仕事どうしていこうとか、子どもだったら進学どうしようとか、県内の大学に行くのと県外の大学に行くのとどっちが自分のためにいいのかとか、どんな仕事をするんだろうとか、ある程度時間が経ってからの方が考える時間ができて、その分ちょっと話聞いてほしいという気持ちになったのではないかと考えています。

伊藤:
震災と原発事故の被災者である郡山の子どもたち、もちろん県内全域からかかってきているわけですよね?県内ではどんな声が上がってきていますか?

小笠原:
はい、本当にさまざまなので、一部の紹介になってしまうのですが、2012年のデータを取った時に傾向としてあったのは、人間関係、いじめに関する相談が、全国平均と比較してもかなり高い比率であったという状況です。

伊藤:
具体的にはどんな相談がありましたか?

小笠原:
個人が特定されない形で編集させていただいたんですけれども、「父親が仕事をなくして両親がけんかしている」とあるんですが、震災があってそれまで続けていた仕事ができなくなってしまった、それで賠償金が入ってくると、仕事をしなくても生活できてしまうというような状況で、それを母親が責めたりだとかそれを見ている子どもとしてもすごくモヤモヤした気持ちになってきて、自分が怒られているわけじゃないんだけれども、両親がけんかしているのを見ていろんな不安な気持ちを感じて、どうしたらいいんでしょうというような電話をかけてきたりとか。

伊藤:
電話の応対の中では、様々なアドバイスをする、答えを出す、そういった感じになるのですか?

小笠原:
それがチャイルドラインの特徴的な部分で、問題解決を目的にはしていないんですね。というのは、私たちの役割は子どもたちがほっとできる心の居場所でありたいというふうに思っていて、アドバイスすると、「こうしなきゃいけない」と思ったり、押し付けられる感覚になってしまう子どもたちもいて、それよりもまず子どもがどうしたいか、子どもが今こういう気持ちでいるんだという事を丁寧に聴いて、結果として「お兄さんどう思うの?」って聞かれたら、「うーん、こういうふうに思うかな」って何か言うことはあると思うんですけれども、あくまでも主役は子どもなので、子どもが自分で考えて、自分が主体的に動くことをサポートしていくというふうに考えています。

伊藤:
こちらから何かを押し付けるというのではなく、しっかり耳を傾けるということですか。では、そうすることで子どもたちにはどんな影響というか効果があるのでしょうか?

小笠原:
子どもたちが自分の気持ちを自分がよくわかってないという事がまずあると思うんですよね。自分がどうしたいのか、例えばそれは親から「こうしなさい」とか「こうなりなさい」と言われて「こうしなきゃならないのかな」となんとなく思っているけど、実は違うことを考えている。でも言われると、そっちに行ってしまう。そうじゃなくて、自分はどうしたいのか、どういう気持ちでいるのか。「僕ってこういうふうにしたかったんだ」っていうことに気付くことがすごく大事だなって思っていまして、それを聴いているだけなんですけど、子どもが言っている間に気付いていく、そういうことが起きるっていうことを感じています。

伊藤:
今、福島の子どもたちは避難生活を続けている子どもたちも多いし、一方避難していない子どもたちでも外で思うように遊べないとか、それから自分の将来、進学だとか就職に対して不安を持っていらっしゃる子どもたち多いですよね?そういう意味で今、チャイルドラインで皆さんと一緒に相談を受けながら、今子どもたちに何が必要なのか、子どもたちにどうしてやることが大事なのか、大人の立場でどんなことを感じていらっしゃいますか?

小笠原:
先ほどの話とつながってくるんですけど、これから先の子どもの人生を子どもが自分で主体的に切り開いていくためのサポートを大人たちはしていくべきだと思っておりまして、そのための一つの方法として非常に大事なのが「聴く」ことだと思います。まさに今福島で、これまでやっていたことがそのままでは通用しなくなっていった、それまでの仕事ができなくなってしまったりとか、いろいろな要素があって、大人でもどうしたらいいか分からない。この先、子どもの方がよりそうですよね、長い人生を生きていく上で。だから子どもが自分で考えて、自分で進んでいくということをしなきゃいけない中で、聴いてあげると、考える力が身につくし、気持ちに余裕が出てくるし、自己肯定感がそこで生まれてきて、すごく子ども自身が持っている力が引き出されると思いますので、ぜひ身近な子ども… 自分の子どももそうですし、かかわっている近所の子どもたちの話をしっかり聞いていくっていうことが大事だなって思っています。

伊藤:
今画面で電話番号(0120−99−7777)を紹介していますけれども、この電話、今日必要でなくても、明日・来週・来月、必要になるかもしれませんよね。そういった時に迷わず電話できるように、みなさんいつも電話の向こうで待っててくださるわけですね?

小笠原:
はい。

伊藤:
今日はどうもありがとうございました。

小笠原:
はい。どうもありがとうございました。

伊藤:
今日は、チャイルドラインこおりやま事務局長の小笠原隼人さんにお話を聴きました。

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